あなたが生活の中で不安に思っていること、使うのが心配なもの、使わないように心掛けていること・いるものは何ですか? 又、それはどうしてですか?
あなたは“健康”に自信がありますか? “健康”に関する話題はみのさんのおもいっきりテレビやあるある大事典や色々なワイドショーでもよく取り上げられています。又、その名のとおり「健康」や「壮快」、「安心」等という雑誌も毎月出ています。週刊誌でもよく取り上げられています。これは、それだけ「そのことに関心のある人・不安な人・害している人が多い」ということの証明だと思っています。楽に“健康”を維持できる・取り戻せる情報を求めているのだと思います。でも、それらが正しく、それにより“健康”が維持できている・取り戻せたのであれば、もう情報を求める人はいなくなり、病院にあんなに患者さんがいないはずです。
以前、「母乳に高濃度のダイオキシンが含まれ、母乳を通して赤ちゃんにダイオキシンが移行する」という専門家の研究報告がきっかけに、「母乳が良いのか、人工ミルクが良いのか」の論争が巻き起こったことは記憶に新しいことだと思います。
そして、この4月から食品の表示に関する法律『JAS法』が改正され、お米・有機生産物・遺伝子組み換え食品・アレルギーを起こす材料(これだけは1年の猶予が設けられた)等に関する表示方法が厳しくなり、違反すると罰則が科せられるようになったこともご存知のことと思います。
しかし、実施後3ヶ月余り経った今、銘柄米(新潟県余目産のこしひかりや宮城県産のささにしきなど)が異常に高騰していること、有機生産物や遺伝子組み換え食品不使用の表示品の中から存在してはいけないはずの農薬や異種タンパクが発見され、メーカーの意識や表示の信憑性が疑われ、原因の究明は元より、管理や検査の困難さを醸し出しております。
誰もが“安全なもの、安全な食べもの”をご希望になっているのは当たり前ですよね。誰だって“危険なもの”なんて欲しくも食べたくもないですものね。でも、そんな中で難しいのは「何処までを安全の範囲とするのか、何処からが危険とするのか」の線引きです。そのためにもその食品の“旬”を知ることは大切なことです。“旬”を外して作ろうとするためにした無理が危険を増やしてきたと言えるからです。農薬やダイオキシン類や環境ホルモンの1日に摂取しても安全とされる量も国や地域によって違います。国は食品添加物や遺伝子組み換え食品も「安全が確認された」から認めています。しかし、思い出して下さい。今までにそうしたもので様々な“薬害”が起きてきたことを。
国が「安全だ!」と認めてきたもので被害を被ってきた人達が大勢いらっしゃったことを。
皆さんは“健康”を損ねても「医学が進歩しているのだから、病院に行って、お医者様に治してもらえば良い」とか「薬を飲めば治る」とお考えの方もいらっしゃるかも知れません。しかし、私達の身体(や自然)には、いくら医学が進歩したとしても、一端壊してしまったものの中には治せないものもあるのです。そして、どうしてそんな病気になったのか原因の判らないものが多々あるし、増える一方なのです。だからこそ、メーカーのセールスポイントや宣伝に惑わされることなく、自分の知識と目と舌で判断して、選んでいかなければいけないのではないでしょうか。後で後悔しないためにも。
今、子供達に関係する問題の中には、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー、いじめ、不登校、引きこもり、家庭内暴力、非行、多動等々があります。きっと、このHPに来て下さった方はこうしたことでお悩みの方だと思いますが、これらの原因の1つに考えられているのが“食”です。今までは「カルシウム不足がイライラの元」というのが有名でした。しかし、最近では、「ダイオキシンや環境ホルモン・化学物質の影響」が懸念されています。では、それらと“食”には関係があるのでしょうか? あったのです。それらが私達の体内に入ってくる媒介を果たしているもの、それが“食べもの”なんです(詳しくは、角田先生の『アレルギーっ子の生活』−厚生省H9年度食品中のダイオキシン類等汚染の実態調査−をご覧下さい)。
心配なものは沢山あります。空気や水もそうです。工場やゴミ焼却場のダイオキシン含有の煤煙、車の排気ガス、スギの植林、住宅地やゴルフ場の建設による自然の破壊と農薬の使用及び水源の汚染等々です。しかし、これらは国の政策の問題でもあり、その解決に向けての努力をしなければならないことは言うまでもないことですが、残念ながら今すぐに変えることは出来ません。では、手をこまねいて“時”を待っているだけで良いのでしょうか? 子ども達の“健康破壊”はそれまで待ってはくれません。今、個人として出来ることの最たるものが“食生活と生活環境”を整えることなんだと思います。