<08-01 2001年12月29日(土)公開>
病院で知り合った看護婦と医者が結婚して、子どもが生まれ、その子がアトピー性皮膚炎と気管支喘息を発症。次女はアトピー性皮膚炎、アナフィラキシー、気管支喘息。子どものアレルギーがわかると同時に親もアレルギーがあることがわかり、生活はアレルギー対策のために一変。色々な試行錯誤を繰り返しながら、生活環境中のアレルギー物質、食物アレルギー、油脂の摂り方とアレルギー、大気汚染、魚のアレルギー、油脂を介した汚染の問題等々と様々なことが見えてきました。すべてが、5人の子どもたちとその両親、そして、外来を訪れる多くのアレルギーの患者さんたちを診て感じ、調べ、検査・測定し、確認してきたものです。この本に書いてあることは、すべて我が家で実行してきたことです。それを外来指導用のパンフレット「アレルギーっ子の生活」にまとめ、患者さんたちにも実行してもらい、良い結果を得ています。したがって、この本は、「アレルギーっ子奮闘記」として我が家での経験を書いた部分と、「アレルギーっ子の生活」として書かれた部分の2本立てになっています。
それぞれの子どもにはそれぞれの個性があり、それぞれの家庭にはそれぞれの個性があり、住んでいる場所の違いもあり、どれを重点的にやってどれを軽くするかは違いがあります。医療機関を受診して相談される場合は、その強弱をどうするかを決めることになります。その機会がない場合は、自分で勉強して決めなければいけません。それぞれの家庭に合ったやり方を選び工夫し、作り上げて下さい。そして、アレルギーになったこと、アレルギーっ子を持ったことが、「人生の良い転機になった」と喜べるようになれたら最高です。