アレルギーっ子の生活

<07-14      2001年12月11日(火)公開>

【けいれんの時の対処法】

 熱性けいれん、頭部外傷などによって“けいれん”が起こり始めた時、動揺する気持ちを抑えながら行動することは大変です。

 今まで元気に遊んでいたと思っていたのに、急に静かになり、目が空を見つめうつろになったかと思うと、急に顔や手足に力が入り、キューと硬くなり、次には手足が小刻みに震えはじめ、徐々に大きくリズミカルにガクガクと動きはじめます。2〜3分この状態が続いたあと徐々に動きが小さくなり、やがてけいれんは治まり、眠ってしまいます。

簡単にできる最小限のポイントをまとめました。

@けいれんのためにぶつかってけがをしないように、周りの危ないものを遠ざけます。
A衣服をゆるめ、体を無理に押さえつけるものを取り除きます。
B口の中には指を入れたり、割り箸を入れたりしません。舌を噛むことはほぼありません。むしろ、無理に口の中に押し込んで舌や指をけがする場合があります。
Cどういう状態になったのかよく見ます。目はどっちを見つめていたか? 意識があったか? けいれんの起き方が、体の右左で違いがあったか? などがけいれんの原因を見つける時に役立ちます。
D食べたものを吐き出した時は、それを気管に吸い込まないないように体全体を横に向けます。
E3分たっても治まりそうもない時は、病院に行くか、救急車を呼ぶ準備をします。
F5分たって治まらなかったら静かに病院に連れて行きます。運んでいく手段がないか、病状が悪い場合は救急車を呼びます。

※けいれん止めの薬の使い方は病院で直接相談して下さい

※アレルギーの状態になると脳も腫れて、けいれんを起こしやすくなります。実際、チョコレートドーナッツを食べてけいれんを起こした3歳男児を経験しました。また、脂質の摂取が多いとけいれんを起こしやすくなります。日頃からアレルギーの少ない状態になるように努め、けいれんを起こしにくくさせましょう。

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