<07-15 2001年12月13日(木)公開>
アレルギー性鼻炎やウイルスの感染の時、ピーナッツやチョコレートを食べた時、熱さまし(解熱鎮痛剤)を使った時などには鼻血が出やすくなります。もし、鼻血が始まってしまった時は、以下の点に注意して、なるべく早く止めましょう。
@鼻血を飲み込むと、しばらくして気持ちが悪くなり吐いてしまいます。−吐血と間違うことがあります。
A血をみて「貧血になるのではないか」と心配になり、パニックになることがあります。
B多量に出血すると、本当に貧血になってしまうことがあります。
ほとんどの場合、鼻血の出血場所は、鼻中隔の一定の場所です。指を鼻の中にそっと差し込んでみて下さい。入るところまで差し込んで指の腹(爪と反対側)が触る鼻中隔の部分が出血する場所です。
鼻血を止めるためにはここをしっかり押さえることが大切です。
@鼻血が出たら、座ります。少し前かがみになり、片手にちり紙またはハンカチなどを持って、落ちてくる鼻血を受けとめる用意をします。仰向けにして寝かせたり、上を向かせてはいけません。鼻血が喉の後ろに落ち飲み込んでしまいます。
A先ほど説明した場所を押さえます。鼻の根元の一番深いところを、鼻をつまむようにして押さえます。うまく止まっていない場合は鼻血がポタポタ落ちてきます。その時は少し押さえる場所を変えて、鼻血が止まる場所を捜します。
B鼻血が止まったらそのまま5〜10分間、最初はやや強くだんだん弱くして押さえます。もし、途中で離してしまい、出血したらもう一度最初からやり直します。
Cもし、ティッシュペーパーなどを詰める場合は、先ほど説明した出血する場所を押さえつけられるような太さに丸めて、鼻の穴に差込み、同じように押さえます。止まった後、ティッシュペーパーを取り除く時は、出血しないように静かに取ります。もし乾いてしまったら、ティッシュペーパーを水で湿らせてから取ります。
D年令の小さな子の時、鼻を押さえられることを嫌がり泣き叫ぶ場合は、泣くことで血圧が上がり鼻血を止められません。まず、膝の上に坐らせ、泣かないようにうまくあやし、出てくる鼻血をそっと拭き取りながら様子を見ます。泣き止むことだけで鼻血は止まってしまうことがほとんどです。鼻を押さえることができる場合は、膝の上に座らせ、後ろから抱え込むようにして鼻を押さえます。そのまま絵本でも読んでいれば止まってしまいます。もし止まらない場合は病院へ行きましょう。
鼻血を予防するために、爪はきちんと切って角を丸めておきましょう。