アレルギーっ子の生活

<07-07      2001年11月29日(木)公開>

【じんましんの時の対処法】

 じんましんは身体に合わない食品・化学物質(薬、食品添加物など)、毒物、細菌やウイルスがつくりだした毒素などが原因で起こります。接触したり食べたりしたあと15〜30分で始まり2時間ほどで終わるタイプと、半日ぐらいたってから始まり2〜3日をピークに1週間ほど出続けるタイプがあります。もし、じんましんになってしまった場合は、治まるまでじっと待つしかありません。

 まずは、原因と思われるものを食べないようにします。症状が始まる前、1日分の食べたもの、やったこと、行った場所を書いておくと、原因となる食品や物質を探し出す時に役立ちます。

●体が温まるとじんましんは出やすくなります。熱いお風呂の長湯は禁物です。ぬるめのお湯にあまり皮膚をゴシゴシこすらないようにして入ります。運動をすると体があたたまり激しい症状を起こすことがあります。安静にしましょう。

●じんましんを起こしやすい人の腸内には病原性のある大腸菌が高率に見つかります。腸の抵抗力が低下して病原菌が住み着き、腸内を乱しているため、わずかにアレルギーのある物質でもじんましんを起こしてしまうようです。甘いものを避け、野菜を煮た汁物、ご飯をきちんと食べましょう。(「病気の時の食べ方」を見て下さい)

●仮性アレルゲン(じんましんを起こす化学物質を含んでいる食品)はなるべく食べないようにしましょう。

仮性アレルゲン表
含まれる化学物質 食品
ヒスタミン ホウレンソウ、ナス、トマト、エノキダケ、牛肉、とり肉、発酵食品(パルメザンチーズ、ブルーチーズ、赤ワイン、みそ、しょうゆなど)、鮮度の悪い青背魚(サバ、カツオ、マグロ、イワシなど)
アセチルコリン タケノコ、トマト、ナス、ピーナッツ(落花生)
ソバ、ヤマイモ、サトイモ、マツタケ、クワイなど
セロトニン トマト、バナナ、キウイ、パイナップル、メロン、アボガド、プラム
チラミン チーズ、ワイン、チョコレート、アボガド、プラム、バナナ、ナス、トマト、鶏レバー、ニシン酢漬など
フェニルチラミン チーズ、赤ワイン、チョコレートなど
イノリン サンマ、タラ、サケ
トリメチールアミンオキサイド エビ、カニ、イカ、タコ、アサリ、ハマグリ、カレイ、タラ、スズキなど

●じんましんをひどくさせるので次のものは避けます。
     刺激物 トウガラシやコショウなど辛い香辛料の取りすぎ
     アルコール 日本酒・ビール・ウイスキーなど酒類、オロナミンC・強壮剤などドリンク類
     揚げ物など油を多量に使った料理、油を使った加工食品

●じんましんの原因・誘因となるので次のものは口にしないようにします。
     発色剤・人工香料・人工着色剤など食品添加物の入った加工食品
     解熱鎮痛剤(アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、ジクロフェナックナトリウムなど)、
     または、解熱鎮痛剤を含有した総合感冒薬

●次のような場合はじんましんから全身・重症型のアナフィラキシーになっていく可能性があり、すぐに病院を受診しなければいけません。
   @息苦しく、呼吸困難が始まった時(気管支喘息発作の合併)
   A意識がだんだん遠くなっていき、気を失ってしまった時
   B血圧が下がり、脈を触れにくくなった時、または脈が乱れてきた時
   C全身がむくみ、全身に赤みが出てきた時
   D吐き気や下痢がひどい時

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