<05-17 2001年10月30日(火)公開>
ひどかった時の症状を、写真かビデオを撮って記録しておきましょう。その時の状況を書いた日記をつけておきましょう。
良い状態が続くと、何故食べ物に気をつけ、フトンに掃除機をかけているのかわからなくなってしまうことがあります。時々原点に戻り、新たに気持ちを立て直す必要があります。特に子供の場合は、小さかった時の記憶、特に辛かった時のことはすぐ忘れてしまうように頭の中ができているようです。子供たちがこっそりと隠れて食べてはいけないものを食べてしまい、それを発見した時、小学生や中学生になって本人が食べ方や生活の仕方を勉強していくことを迷った時のために、何故食べないようにしてきたのか、親が苦労したこと、考えてきたことを子供に伝えておく必要があります。
そんな時、その子のひどかった時の写真(アトピー性皮膚炎がひどい時、じんましん、アナフィラキシーで顔が腫れたところなど)やビデオ(気管支喘息発作を起こしているところなど)があると、「あの時はあなたはこんなにひどくてお父さんやお母さんは、こんな苦労をしたんだ……」とイメージ豊かにわかりやすく話してあげることができます。日記があると、それを見せてあげるだけで、親の心が伝わります。その子がこれからの生活を楽しみながら、その子なりの生き方ができるように伝えて上げて下さい。
目に見えるものが残っていれば、子供たちに親の考えてきたものを生き生きと伝えることができます。ひどい時は親の方も早く忘れてしまいたいものですが、最低1枚は写真を撮り、日記をつけておきましょう。必ず後で役立つ時がきます。