アレルギーっ子の生活

<04-39      2001年09月11日(火)公開>

【金属アレルギー】

次のような場合には、金属のアレルギーを疑います。

@小さな子供の場合、砂場で遊んだ後に手を中心に湿疹が悪くなった時金属が含まれている食品 「ニッケル」=チョコレート、ココナッツ、クルミ、ヘーゼルナッツ、ブラジルナッツ、ピーナッツ、きな粉、納豆、ココア、コーヒーなど 「クロム」=チョコレート、ブタジルナッツ、ココア、脱脂粉乳、チーズ、ザーサイ、イカナゴ、小麦胚芽、米ぬかなど、砂に含まれるニッケルやクロムでアレルギーを起こした可能性があります。
A金属を多く含む食品(チョコレート、ココア、キナコ、ナッツなど)を食べた後に湿疹の悪化があった場合。
Bクロムやニッケルでメッキされたネックレスやイヤリング・ピアスなどの安物の装飾品や、皮バンドを直接肌につけていて汗をかいた時に湿疹の悪化があった場合。
C歯科で金属を使って治療をした後から湿疹の悪化があった場合。
D骨折の治療のため、金属板を使った後から湿疹の悪化があった場合。
Eセメントなど金属を含む物質に接触した後から湿疹の悪化があった場合。

金属のアレルギーが疑われた場合は、皮膚に金属のエキスを含んだ綿を貼り付けて反応を見るパッチテストや金属のリンパ球刺激試験等で診断します。

予防法は以下のようです。

@メッキされた安物の装飾品を、汗がかきやすい場所に肌に直接つけないようにすること。もし、身につける場合はアレルギーを起こしにくい金や白金などを使った高級品をなるべく短時間だけ使用します。特に、ピアス、ベルトの金具、吹奏楽器の口に注意して下さい。もし、これらを使う場合は、ピアスや楽器の口は金やプラチナ、純銀製のものを使うこと、ベルト金具は直接肌につかないようにして下さい(ただし、汗をかくと薄い衣類では溶け出した金属でアレルギーを起こしてしまいます)。
A金属が多く含まれる食品を多量に食べないようにすること。
Bアレルギー体質がある人が金属を使う治療をおこなう場合、事前に使われる予定の金属にアレルギーがあるかどうかをパッチテストやリンパ球刺激試験などで検査しておくと良いでしょう。ただし、現在の歯科で使われる合金の中にはニッケルやクロムは入らないように注意されているようです。

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