8.“アレルギー”が関わっていると考えられる様々な症状

 皆さんがご存知のアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症も“アレルギー”の症状の1つに過ぎません。そして、これら以外にも(アレルギー性)結膜炎や(同)鼻炎、滲出性中耳炎、血尿、タンパク尿、不定愁訴、偏頭痛、乗り物酔い等も「“アレルギー”と無関係で無い!」とも言われております。その子が持っているアレルギーの体質。その子が置かれている環境(食・生活)。その子の身体の何処でアレルギーが起きているのか? 又、その強さは? 等々、複合的な条件の重なりで、様々な症状が出ていると考えられています。   

  アレルギーの病気 合併して起こる病気
消化器 くりかえす腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、頑固な便秘、便秘と下痢をくりかえす(過敏性大腸炎)、自家中毒とよく言われる、口内炎、
口臭、地図状舌、くりかえす耳下腺炎、
へんとう腺肥大、のどの痛み、のどが脹れた感じ
急性大腸炎、急性虫垂炎(俗にいう盲腸)、くりかえすへんとう腺炎
皮膚 湿疹、アトピー性皮膚炎、じんましん、ストロフルス、皮膚のかゆみ、汗をかきやすい、目の下のくま、
血管性浮腫、紅潮
アレルギー性紫斑病(腹痛、腎炎、紫斑、関節痛)
とびひ(膿痂疹)、おでき、にきび、蜂窩織炎
呼吸器 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみ、鼻の痛み、
アレルギー性鼻炎、化膿性鼻炎、副鼻腔炎、臭いに敏感、
咳、痰、ゼーゼー、呼吸困難、のどがつまった感じ、
気管支喘息、喘息性気管支炎、喉頭浮腫、仮性クループ
動悸、胸痛、不整脈
急性気管支炎、急性肺炎、無気肺
泌尿器 たんぱく尿、血尿、頻尿、おねしょ、アレルギー性膀胱炎、ネフローゼ症候群  
神経・精神 頭痛、偏頭痛、落ち着きがない、イライラする、おこりっぽい、急に興奮する、ボーっとしている、のろい、抑うつ
落ち着きがなく興奮しやすい状態とボーっとした状態をくりかえす(アレルギー性緊張弛緩症候群)
学習能力の低下、集中できない、判断力や自制心の低下、記憶力の低下、
悪夢をみる、うなされる、夜泣き、夢遊病
けいれん、頭が脹れた感じ、脳浮腫
脳炎
髄膜炎
神経痛
運動器 筋肉痛、関節痛、肩凝り、腰痛、疲れやすい  
眼・耳 目のかゆみ、目やに、白目がゼリー状にはれる、まぶたがはれる、目のまわりがパンダのように赤くなる、アレルギー性結膜炎、
滲出性中耳炎、耳のつまった感じ
急性結膜炎
化膿性中耳炎をくりかえす
全身 アナフィラキシー、アナフィラキシーショック
(じんましん、全身のむくみ、全身が赤くなる、嘔吐、腹痛、下痢、頭痛、めまい、喉頭浮腫、呼吸困難、気管支喘息発作、血圧低下、意識喪失などを起こすアレルギー疾患の中で最も重症な病気)
起立性調節障害(OD)、自律神経失調、車酔い
全身のむくみ、意識喪失、けいれん
 
            −角田先生の『アレルギーっ子の生活』−アレルギーが関係する症状や病気−より

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