まずこれをご覧下さい。私達の身体の特徴と健康状態を維持する上で重要なポイントを簡単に記載したものです。
私達の身体は、健康を維持するために様々な機能を有しています。それらは単独でも働きますが、複雑に絡み合い、補い合って、高次元的に機能しています。
まず、外界(=生活環境)中の細菌やカビ・花粉、人体に影響を及ぼす化学汚染物質や食品中のアレルゲンなどは基本的には体内に入ることを遮断されています。その役割を果たしているのが皮膚であり、気道の粘膜であり、消化管の粘膜です。
要するに、ここの部分も外界と同じなのですから、体内に入ると健康を損なう“要因”が沢山存在するのです。ですから、まずはここに来るもの(=触れるもの)の“汚れ具合”を低くすることが大切です。
次に、皮膚や気管支、消化管などの体内と体外とを遮断する“隔壁”を強くすることが大切です。
そして、それらが破られ、細菌やアレルゲン・化学物質などが体内に入ってしまったらすぐ「病気になる」のでしょうか? いいえ、そんなことはありません。私達人間をはじめとする生物には、まだまだそんなものには負けない“防御システム”を持っているのです。その1つが“免疫”です。そして、アレルギーは「免疫が“暴走”したもの」と一般に言われています。そのために、「アレルギー=病気=マイナスのもの」となってしまい、治すことが主目的になってしまっています。本当にアレルギーは病気なのでしょうか? 無い方が良いものなのでしょうか?
このホームページは違います。アレルギーは右の写真のように高等動物だけが獲得した防衛反応だと思っています。アレルギーがなければ、私達はもっともっと怖い病気になってしまうのです。私はお母さん達にいつも言っています。「お子さんがアレルギーになって良かったね! この子のお陰で家族全員が“健康”に生きる方法を教えられるんだよ。この子が自分の身体を傷つけてまで、あなたに知らせようとしている“メッセ−ジ”をしっかり受け取ってね!」と。このホームページは、この立場に立ってお話していきます。
まず、簡単に日本も含まれる“アジア”と“欧米(人)”の違いを比較してみましょう。このことから、日常的に 当然食べるべきものが違ってきていることが判っていただけると思います。それを無視して間違った食べ方をしていると、当然、私達の身体はストレスを感じ、拒否し始めます。それが、“アレルギー”です。
アジア(日本人) | 欧米(人) | |
---|---|---|
気 候 | 温暖・多湿・四季がある | 寒冷・乾燥 |
食 材 | 豊富 | 乏しい |
文 化 | 農耕 | 狩猟 |
住 居 | 木造・高床・畳 | 石或いはコンクリート・低床・フローリング |
歴 史 | 支配された側 | 支配した側 |
髪 の 色 | 黒髪 | 金髪 |
皮 膚 の 色 | 黄色 | 白色 |
目 の 色 | 黒 | 青 |
体 格 | 小柄・ずんぐりむっくり | 大柄・スマート |
腸 の 長 さ | 長い | 短い |
食 事 | 米(粒食) | 小麦(粉食) |
調 理 法 | 水文化(炊く・煮る・蒸す) | 油文化(炒める・揚げる) |
乳 酸 菌 | 漬物より | 乳製品より |
動物性タンパク質 | 魚介類 | 肉 |
植物性タンパク質 | 豆 | トウモロコシ |
発 酵 食 品 | 醤油・味噌・納豆・鰹節他 | チーズ・ヨーグルト他 |
自然環境の違いから生活環境や生活習慣に変化が出、日常的に食べて来たものの違いが体質や体形や起こりうる病気まで違いを生み出てきていました。しかし、今では流通の進歩か人間の意地汚さからか、特に日本(人)をはじめとする先進国と呼ばれている富める国の人々は、自国や地域の作物だけに留まらず、世界中からかき集め、飽食の限りを尽くしています。その結果、病気までが万国共通になってきてしまいました。特に、私達“日本人”は“アジア”の一員であることを忘れてしまっています。それを理解できれば、「カルシウムを取るために牛乳を飲む」ことの間違いにも気付くはずです。商業ベースに乗せられないように、操作された情報に惑わされないように、しっかりとご自分で判断していただきたいものです。