「アレルギーで死ぬことはないよ!」なんて言っていたのは昔のこと。脅かす訳ではないのですがアレルギーで亡くなっているお子さんや大人の方がいらっしゃいます。それが“アナフィラキシー”と呼ばれているものです。これは原因が「“アナフィラキシー”であろう」と判明したものだけです。死因が「心不全」とか「突然死」などと言われているものの中にも、“アナフィラキシー”が疑われるものがかなりあります。しかし、“アナフィラキシー”の症状(=特徴)を出す前に亡くなってしまいますので、判断出来ない場合が多いそうです。
又、この“アナフィラキシー”についての知識のないお医者様も多いようで、以前、角田先生がこのことでテレビの取材を受けた番組が放送された時に、翌日から病院の電話が鳴りっぱなしだったそうです。それは「私の起こした症状が、先生のおっしゃる症状と同じようだけど、今まで何処の病院でもどうしてそうなるのか、どうしたら良いのかを教えて貰えなかった。一度、先生に診察して欲しい」という内容のものが殆どだったそうです。
この病気は、別名“劇症型アレルギー”とも言われているように、急激なアレルギー反応が全身に起こり、最悪の場合、命さえ奪います。詳しくは角田先生の著書と『アレルギーっ子の生活』第6章に書かれてありますのでそちらをご覧になっていただきたいのですが、呼吸困難や吐き気、頭痛などを伴いますので、本人はとても苦しい思いをさせられます。一度これを起こした子どもなら食べることに“恐怖心”を植え付けられてしまう場合があります。大人でも「もうこりごりだ」と言うくらいですから。
そんな怖い病気なのですが、殆どの方は無頓着です。「自分にはアレルギーがないから関係ない」とか「何を食べても何ともないから平気」だそうです。しかし、角田先生の著書の中にも書かれてあるのですが、何もなかった人が起こす場合が多いのです。そして、その自覚がないために何度も繰り返し起こしてしまうのです。不幸な結果を招かないために、ぜひご一読下さい。
1.アナフィラキシーとは?
2.アナフィラキシーでどんな症状を起こすのか?
3.アナフィラキシーを起こす原因にはどんなものがあるのか?
4.アナフィラキシーはどんな場合に起こるのか?
5.アナフィラキシーを起こしてしまったらどうしたら良いのか?
6.アナフィラキシーを起こさないためには?