<08-15 2002年01月22日(火)公開>
我が家のアレルギーを語るときに、なくてはならないことが次女のアナフィラキシーの話です。
アナフィラキシーは急激に起こるアレルギー症状のことで、アレルギー性疾患の中ではもっとも重症で、最悪の場合は死亡することもある疾患です。“アレルギーの暴走”と呼んでいます。
初回は1歳過ぎの時、油の多い魚である赤魚で、2歳の時には大丈夫だろうと思って食べさせたイクラで顔や体が腫れあがってしまいました。3歳の時、間違って食べたチョコレートの入ったマシュマロで眼球がゼリーのように腫れあがり、4歳の時には、子守りをしてくれていた人が飲ませた自動販売機のジュースで喉をかきむしるほどの呼吸困難に。そして、5歳の初夏、友達の家人に勧められて食べたイチゴのかき氷とバターのたっぷり入ったパンで、意識がなくなるほどの重症のアナフィラキシーを起こしてしまいました。
その後、アナフィラキシーは起こしていません。現在、アレルギーの暴走が起きやすい第二の時期である思春期を経過中ですが、アレルギーの症状はあまりなく、活発で、遊びに行事に飛び回っています。この次女のアナフィラキシーがなかったら、これほど一生懸命アレルギーや環境の問題には取り組まなかったかもしれません。我が家の生活と家族の生き方を変えるほどの強烈なショックを、次女のアナフィラキシー騒動からは受けました。詳しい話は、アナフィラキシーを中心に書いた本を出していますのでそちらをご覧下さい。
角田和彦:劇症アレルギー、岩波書店ブックレット、1998 |