アレルギーっ子の生活

<08-07      2002年01月08日(火)公開>

【お父さんのキク科花粉のアレルギーと芋煮会、ブタクサ花粉】

 まだ、若かりし頃、まだ我が家のアレルギーっ子は一人だけの時のことです。宮城県では秋になると芋煮会なるものを行ないます。山や川辺、海岸など自然のあるところにみんなで出かけて行き、大きな鍋で芋や野菜・肉を煮てみんなでワイワイと楽しく鍋を囲んで食べます。その年は病院の病棟の職員みんなで山形の面白山へ出かけました。コスモスゲレンデと称してコスモス(キク科植物)が至る所に咲き乱れていました。周囲にはヨモギ(これもキク科植物)など秋の草花もいっぱい。その中をかき分けるようにして芋煮会の会場へ行き、自然を満喫し十分楽しみました。「もし、キクの花の花粉症がある人がこんなにいっぱいのキク科植物の中にいたら大変だね」と話をしながら帰ってきました。その夜から、1週間のあいだ、具合が悪く大変な日々が続きました。鼻はつまる、喉が痛く、咳が止まらず、とくに夜寝ようとすると咳が出て眠れません。体がだるく、力が入らず、頭痛と鈍い胸の痛み、おなかがゴロゴロして落ち着きません。寒気がするのですが熱を測ると37℃ちょっとで高い熱が出ません。1週間ほどたってやっと良くなってきました。

 「ひょっとしたら、何か花粉でもアレルギーがあるのかな? 多分ないと思うけれど、一応やってみるか」と思い、病院からアレルギー皮膚テスト用の試薬を借りてきました。妻と二人で、「玲(妻の呼び名)は豚に似ているから、ブタクサのアレルギーがあったらおもしろいな」とか「キク花粉症だったらキク人形展には行けないな」などと冗談を言いながら、二人でやって見ました。皮膚にキク花粉のエキスを落とし針で引っ掻きます。しばらくすると、針で傷つけたところからどんどん赤く腫れて広がってきました。妻ではなく、私の方が!!。あっというまに5センチ以上腫れあがってしまい、その上の方まで赤みが出てきました。実は、私はキクの花粉症があったのです。あの面白山の後の症状はキク科花粉症だったのです。

 血液検査で確認すると、ヨモギは強陽性、マーガレットも陽性、スギ花粉もバッチリ。考えてみると色々と思い当たることがあります。野外でスポーツなどをした後数日はは必ず頭痛に悩まされました。好きだった草餅(ヨモギの葉が入っている)は、最近おいしいと感じることがなく、食べた後は変な味が舌に残っていました。飲み会で鍋を食べた夜は必ず下痢になっていましたが、どうも鍋の春菊がダメだったようです。秋になると必ず熱を出していましたが、それもキク科花粉症の後の免疫力低下状態に感染して熱を出していたようで、花粉症がわかってそれなりの対処をしてからは、熱を出すことがなくなりました。

 妻もダニとスギのアレルギーがあることもわかり、やはり、親も子もアレルギーでした。「ま、マーガレットの花粉症、コスモスの花粉症なんてきれいかな。死人がくしゃみをするとまずいので、私のお葬式にはキクの花は飾らないで」とみんなにお願いしています。

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