<07-17 2001年12月16日(日)公開>
タバコは1本分に含まれるニコチンがすべて吸収されると子供は死亡すると言われています。ただし、タバコそのものや、吸い殻を食べた時は、中毒を起こす前に吐き気が起こり、食べたタバコを吐き出してしまうことが多くあまり心配はいりません。気を付けて欲しいことは、水を入れた容器(びんや灰皿など)に吸い殻を捨てないようにすること。この水にはタバコのニコチンが溶け出しており、この水を飲んだ場合は、あっという間に吸収されて、ニコチン中毒となるため危険です。
寒くなると、毎年灯油を飲んだ子供たちが肺炎を起こして入院します。何気なく玄関に置いてある灯油のポリタンクとポンプ。間違って口にした場合は、口の中で揮発し、肺に吸い込み肺炎を起こしてしまいます。電動ポンプなどで無理矢理に口の中に灯油が入った場合は、ほぼ100%肺炎を起こします。もし、飲んでしまった場合は、吐き出させると、喉に灯油が戻ってきた時に揮発して、肺に吸い込んでしまうため、決して吐き出させたりしないで、そのまま、病院へ連れていきます。
(揮発性の高いガソリンを間違って口にすると、その場で即死することがあります。)
お金を飲み込み、胃の中に入ってしまった場合は、ほとんどの場合が待っていれば1週間ほどでうんちの中に出てきます。問題は、のどでひっかかった場合です。そのままでは、食道を傷つけることがあるため、すぐに取らなければなりません。喉の異物感が残ったり、機嫌が悪く泣いていたり、水や食べ物が食べられない場合は、病院へ行きレントゲンで喉の奥に引っかかっていないかどうか調べなければいけません。
使い古したボタン電池を飲んでしまった場合は、お金と同じように出るのを待ちます。新しいボタン電池の場合には、食道に引っかかって留まっていたり、胃や腸の同じ場所に停滞してしまった場合は、粘膜に電気が流れることで粘膜に穴が空くことがあり、早めに取り出さなければいけません。病院に行くと、先端に磁石のついたカテーテルで簡単に取り出せます。
お金の時と同じです。尖ったものや、大きな物、喉に引っかかっている場合は病院へ行きましょう。
飲み込んでしまった物質によって対処法が違うことがあります。病院に電話して相談して下さい。