<04-02 2001年02月19日公開>
食事を作る時のもっとも基本的なことを書いてみました。毎日々々食べる食事ですから、きちんと考えて、一生続けられる食べ方をして欲しいと思います。
油(特にリノール酸を含む食品)を取り過ぎることが病気の程度をひどくさせています。甘いものも摂り過ぎが病気を起こさせています。お米と野菜を中心に油と甘いものは控えた食事が健康を保つための第一歩になります。
野菜を煮た汁には活性酸素を押さえる力があります。朝と夕の食事には必ず野菜を使った汁物を食べましょう。土が付いた新鮮な野菜を洗って切って汁物にする習慣をつけましょう。野菜からだしが出るように2〜3品以上の野菜を入れるようにしましょう。野菜に付いている乳酸菌がおなかの状態を良くします。野菜を乳酸菌で発酵させた漬物(糠漬け、たくあん漬けなど)を適度に食べましょう。
アレルギーのある物を食べれば症状で悩むだけでなく、食欲も落ち、化学調味料で人工的な濃い味付けをした加工品を食べるようになり、さらにアレルギーは悪化していきます。アレルギーのある食品は食べないようにしましょう。
アレルギ一を起こしやすい食品は、一日食べたら、4〜5日お休みする回転法で食べるようにしましょう(多くても週2〜3回程度にする)。アレルギーを起こしにくい食品の中にも個人差があり、過敏な人もいるので、症状が出たたものはチェックしておきましょう。
脂の多い魚や魚卵、肉の脂・家畜の肝臓(レバー)、牛乳・チーズ・バターなどの乳製品、卵およびその加工品など環境汚染物質が蓄積しやすい食物は、食べないようにします。油脂に蓄積されたダイオキシンやDDTなどの脂溶性環境汚染化学物質は、アレルギー反応を制御する力を落とし、アレルギー性疾患を悪化させます。
炒める、揚げる調理法は減らしましょう。煮る、蒸す、焼くことを充分に活用しましょう。生野菜に油の入ったドレッシングはかけないようにしましょう。天然の塩、味噌、醤油、酢、みりん、酒、各種スパイスなどを活用します。油を使う場合は、大豆油の混入のないアレルギー用の良い油を使うようにしましょう。PCA検査合格品は確実です。
農薬の使用の少ないものを選ぶようにしましょう。旬の物は農薬も少なくなっています。句からはずれて生産される作物は農薬の使用が多くなるので注意しましょう。
養殖魚や過密飼育された動物の肉は、配合飼料の汚染、薬物のためにアレルギーを起こしやすくなっているので注意します。
素材のもつ味を味わえるように素材の味を大切にうす味で調理しましょう。
これらの塩は食べ物のうまみを十分に引き出します。また、化学的に作られた塩のNa(ナトリウム)やCl(塩素)の摂り過ぎの害を軽くします。砂糖、塩は控えめに使いましょう。だし、しょうゆ、みそ、みりん、酒、酢、ケチャップ、トマトピューレ、ウスターソース、スパイスなどをうまく使用しましょう。
子供だけ特別食にしないで、全員で同じ食事を食べるようにしましょう。子供は両親、兄弟の食べるものをみて、欲しがり、食べ、食欲が育っていきます。また、体質は親子、兄弟で似ていることが多いため、一緒に食事に注意することが家族全体の健康を向上させることにもなります。
料理を作る中で食事への興味がわき、自分で食べられるもの・食べられないものを選択する力がついていきます。また、自分が手をかけたものはおいしいものです。みんなで作ることで家族の絆が強くなります。食べたい物を我慢するだけでなく、食べたいものを、みんなで工夫して作って食べる楽しい雰囲気と感覚を体験しましょう。
酢のものや苦味のあるものも食べられるように、赤ちゃんの時から、少しずつ食事の中に取り入れるようにしましょう。
すり鉢とすりこ木 | 芋をつぶしたり、ごまをすったり、魚のスリミを作ったりと昔ながらの台所の友です。 |
フードプロッセサー | 混ぜる、刻む、おろすなど何でもできる機械です。調理時間がかなり短縮されます。 |
オーブン | 手作りおやつ、おかず作りと油をあまり使わずに焼くことができます。 |
ポテトマッシャー | イモやカボチャなどをすばやくつぶせます。 |
ミンサー | 肉をミンチ(挽肉)する機械。挽肉で買ってくると他の肉が混ざっている場合があります。また、どんな肉を使っているのかもわかりません。選んで買ってきた肉を自宅で挽肉にするのがアレルギーっ子の食事作りでは当たり前。ミンサーは一家に1台は必要です。 |
その他 | ミキサー、オーブントースター、スープ用鍋など ※アルツハイマー(老人性痴呆症)との関係もあり、なるべくアルミニウムの調理器具は使わないようにしましょう。 |