<03-26 2001年02月05日公開>
自然界には通常“有機塩素系化学物質”は存在しません。有機塩素系化学物質は、人類が便利さを追求した結果、PCBなどの化学工業製品として、DDTなどの農薬として、ダイオキシンなど非意図的に他の化学製品製造の過程、石油の燃焼の過程で副産物として生成されました。環境中に放出された有機塩素系化学物質は難分解性であり、脂溶性であるため、生物の体脂肪に蓄積され、食物連鎖を介して濃縮され、環境を汚染し続けています。
ダイオキシンによる汚染は、結局は食物連鎖の鎖の中で、ヒトに戻ってきます。考え実行できる地球の生物として、汚染を食い止め生き物たちの命を守ることが最大の課題になっています。緑の、生き物たちのかけがえのない地球を守ることができる生物は人類しかいないのです。
@塩ビ製品を使わない、買わない、捨てない→塩化ビニール製品は表示をきちんとさせる・塩ビ製品を作らせない→さらに、他の有機塩素系化学物質を使わない、買わない(塩ビ製品以外の身の周りの有機塩素系化学物質では、衣類防虫剤パラジクロロベンゼン:パラゾールの有害性が高い)
Aゴミとして出すようなものは買わない、徹底的なゴミの分別・再利用、合成樹脂を燃やさない、燃やすゴミを減らす
B生ゴミが出ないような調理・食べ方を工夫する(アレルギーっ子の家庭は得意)
C出てしまった生ゴミはコンポスト等を使って肥料にしゴミに出さない・燃やさない
D環境を考え、感じ、汚染の少ない未来を考えられるような子育てをする
E動物性油脂の摂取を控え、食物連鎖の頂点に立つような食べ方を改める
Fより安全な食品を求める消費者と安全な生産を行いたい生産者が手を結ぶ
Gダイオキシンを環境中から減らす→ディーゼル車を使わない、個人規模のゴミ焼却は行わない、室内・寝具の電気掃除機による掃除をおこなう、除草剤は庭に使わない
@ダイオキシンによる汚染実態の調査・報告・公開(例えば、環境汚染物質排出移動登録制度など)
A焼却によるゴミ処理の見なおし・焼却に伴う有害物質の監視
B自動車(ディーゼル車)の排気ガスの規制
Cダイオキシンを発生させる農薬を使用しないで、環境の保全を考えた水田や農地を作り出す方策
D学校給食など多量消費・多量廃棄食産業の見なおし
E生ゴミの農業・養殖業・畜産業への返還
F食物連鎖を重ねるような食産業構造を改め、食物連鎖を飛び越えられる食生活ができるように食産業の発展(米・雑穀・芋・野菜・豆・味噌・醤油など日本の食の基礎産業の発展)
G塩化ビニールの生産の中止、現在ある塩化ビニール製品のリサイクル、塩化ビニールを焼却しない処理方法
H化学物質を生産・販売する場合、生産・販売者が安全に回収・再利用・廃棄処理するまでの全責任を取るような規制
I環境教育の充実