読売新聞−2001年(平成13年)10月02日(火)
屋外のたばこ自動販売機を撤去する全国初の条例を制定した青森県深浦町で、自販機の撤去猶予期限が九月末で終了したが、小売店25店の計34台のうち、一日までに撤去されたのは6店の計6台にとどまった。
条例は、たばこのほか、酒類、有害図書の自販機設置を禁じており、罰則規定はないが、従わない場合、町長が勧告し、正当な理由がなければ設置者、管理者の氏名を公表できる。四月一日に施行され、半年間の猶予期限が設けられた。
同町は、自販機移設費用の助成などを打ち出しているが、地元小売店などは先月下旬、同町に「営業の自由を侵害する」などとする決議文を提出、対決姿勢を崩していない。平沢敬義町長は一日、「目指しているのは町民の(健康に対する)意識改革」と述べ、今後も協力を求めていく考えを示した。