毎日新聞−2001年(平成13年)06月18日(月)

技磨く前に歯を磨こう

 Jリーグ・名古屋グランパスエイトの若手選手に虫歯が多いことが分かり、同チームのユース、ジュニアユース、ジュニアチームに所属する少年らを対象に、初めて歯科検診を行うことを決めた。「歯が丈夫でなければ、歯を食いしばって頑張れない。ポールのけり方だけでなく、正しい体の管理を教えるのもプロの責任」とグランパスの山下則之育成普及部長は話す。グランパスが指導している愛和、岐阜県の6カ所のサッカースクールでも歯科検診を行い、将来は全国運動に広げたい考えだ。
 愛知県サッカー協会審判委員長を務める平岡歯科医院(名古屋市千種区)の平岡道郎院長がグランパスの選手32人に検診を行った。選手は1日平均2・1回歯磨きをしているが、「虫歯あり」が17人おり、平均で1・5本だった。さらに31人に「治療済みの虫歯」(平均7・6本)があった。若い選手ほど虫歯が目立つといい、軽く考えて放置しているためらしい。ストイコピッチ選手は虫歯がなく、歯並びも完ペきだった。「一流選手ほど歯にも気を使う」と平岡さんは話している。【山田大輔】

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