読売新聞−2001年(平成13年)05月16日(水)

「死ぬ理由ないけど生きる理由ない」
女子高生2人が飛び降り死

 15日午前2時半ごろ、東京都港区海岸一の九階建てマンション前の歩道で、若い女性二人が倒れているのをマンション一階の喫茶店店長が発見し、近くの交番に届け出た。二人は全身を強く打っており、病院に運ばれたが、約一時間後に死亡した。
 警視庁東京水上署によると、二人は福岡市内の同市立高校二年生(16)と、福岡県糟屋郡内の県立高校二年生(17)。
 マンション非常階段の八階と九階の間の踊り場に黒いリュックサックと手提げかばんが二つずつ並べてあり、その上に遺書とみられるA4判ルーズリーフ11枚が封簡に入れて置かれていた。ルーズリーフにはボールペンで「理由はない。強いて言えば疲れたから」、「死ぬ理由はないけど、生きる理由もない」などと書かれていた。

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