読売新聞−2001年(平成13年)05月15日(火)

女児遺体放置初公判
母親が起訴事実  全面的に認める

 愛知県小牧市の運送会社の社宅ベランダに、11人きょうだいの六女(当時2歳)の遺体が8か月以上放置されていた事件で、死体遺棄罪に問われた母親(37)の初公判が14日、名古屋地裁(石山容示裁判長)で開かれた。母親は罪状認否で「間違いありません」と起訴事実を全面的に認めた。
 一方、検察側の冒頭陳述などによると、母親は1997年12月ごろから、せっかんをするようになった。きょうだいもまねをし、日常的にせっかんした。特に二男(15)(死体遺棄容疑で名古屋家裁に送致)らの暴力が激しかった。
 昨年6月19日深夜、帰宅した母親がぐったりとしている六女に気づいたが、二男が死なせたと思い、遺体を隠すことにした。
 母親は六女の遺体の処置に困り、二男とともに毛布などに包んでゴミ袋に入れ、押し入れに隠した。7月上旬には、母親は一人で遺体をスポーツバッグに移し、クーラーボックスに入れてベランダに放置した。

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