読売新聞−2001年(平成13年)05月10日(水)

安心データ点検
 訪問看護ステーション  医療機関の数で地域格差

 訪問看護ステーションは、自宅で病気療養やリハビリなどを行う人たちを支援する保健婦や看護婦の拠点となる場所で、今年1月末現在、全国で約5000か所が開設されている。
 1992年4月に制度がスタートして以来、急速に全国に普及しているが、65歳以上の高齢者人口とステーションの数の比率で見ると、都道府県による差が大きい=グラフ参照=。
 地域格差が生じる原因の一つは、医療機関の数。訪問看護は、医師の指示に基づいて行われるため、近くに医療機関がなければ機能しない。ちなみに、一位の高知は、人口比の病床数も全国でトップクラスで、最下位の静岡は病床数も少ない。
 「全国訪問看護事業協会」の上野桂子常務理事は、「訪問者護はようやく認識されてきた段階。昨年4月の介護保険制度の開始でより需要が高まっており、今後も急速に整備が進むはず」と話している。

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