読売新聞−2001年(平成13年)04月16日(月)

DV、セクハラ、ストカー…女性からの「SOS」
昨年後半の電話相談 半年で2300件越す

 法務省は15日までに、専用相談電話「女性の人権ホットライン」の昨年7〜12月の利用状況と相談例をまとめた。毎月の相談件数は300〜500件で、半年問で2326件に上った。夫などの暴行・虐待(ドメスティック・バイオレンス)、セクハラ、ストーカーが全体の4分の1を占めたとしている。
 ホットラインは、昨年7月に全国50か所の法務局と地方法務局に設置。半年間の相談を種類別に見ると、暴行・虐待が340件と最も多く、続いてストーカー131件、セクハラ124件だった。具体例では、「夫の暴力がひどくて骨折したため別居したが、離婚に応じず嫌がらせが続いている」「カルチャースクールの講師からわいせつな文書を見せられたが試験の合格まではと我慢している」「父親から受けた虐待で成人しても心の傷がいえない」など深刻な相談があったとしている。
 ストーカー行為の中には、警察への通報で解決した例もあったという。

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