読売新聞−2001年(平成13年)04月16日(月)
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午後4時ごろ、両手に小さな荷物を持って出先から家に帰る途中だった。人通りのない裏道で、小学校低学年くらいの女の子と4歳くらいの男の子が遊んでいた。姉と弟らしい。
私を見つけると2人は急に「あっ、おばあちゃんだ」と言い、男の子は持っていた木の枝のような棒で私の腰を打ち、女の子は背中を強くたたいた。
「何するの」とたしなめるように言い、足早に進んだところ、女の子が目をつり上げて20bくらい追いかけてきて、また2度ほどたたく。見ず知らずの私に向かってくる子に、あっけにとられてしまった。
長いこと生きてきたが、幼児に襲われたのは初めてだ。いったい世の中どうなっているのだろう。同じくらいの孫がいるが、思わず比べてしまった。
(群馬県太田市・塚越 洋子 72歳)