毎日新聞−2000年(平成12年)12月16日(土)
生活 |
だんらんの大切さ、改めて 民間一口アンケート
「家族といて一番楽しいのは、一緒に食事をしている時」−「個食」などが社会問題となっている今、住友林業が行ったアンケートで、家族だんらんのひとときの大切さが改めて浮かび上がった。
同社は今年夏、「家族といて一番楽しいときと、その理由」という一口アンケートを実施。全国3万3600通余の応募の中から、無作為に5000通を抽出して集計した。男女比は男3対女7。
1位の「一緒に食事をしている時」は49.9%で、大差のトップだった。以下、A温泉など家族旅行に行ったとき(6.9%)B食後にくつろいでいるとき(4.2%)Bテレビ、ビデオを見ているとき(4.2%)Dおしゃべりをしているとき(3.5%)−の順。
年代別の特徴では、19歳以下では3位に、他の年代では見られない「一緒にゲームなどをしているとき」が入っている。20代では「テレビ、ビデオを見ているとき」が2位。子育ての年代である30代になると「子供とふざけたり遊んだりしている」「一緒におふろに入っているとき」が、それぞれ3位と4位に入る。
40代は、「一緒の食事」が57.6%と年代別で最も高くなる。50代以降では、子供が独立した後ということもあり、「離れて暮らしている親族と会うとき」「とにかくみんながそろったとき」が上位に登場する。
その他の回答でユニークなものの中には、「台風の日=隔離された状態の中、みんなが一つになったようだから」や、「年末の大掃除=忙しくガヤガヤと一緒にやれるので」「休日にどこに行くか計画をたてるとき」などがあった。
その理由では、「一緒の食事」については、笑ったり、おしゃべりを楽しみながらのムードをあげる人が大半だった。