毎日新聞−2000年(平成12年)10月16日(月)
衆院宮城1区選出の今野東(52)、同2区の鎌田さゆり(35)両民主党議員が、有権者の声を聞くため新しいタイプの集会を企画している。従来の国政報告会といった形ではなく、「市民と本音を語ることの出来るお茶会のようなものにしたい」(鎌田議員)という。第1回を21日午後6時に仙台市青葉区の片平市民センターで開催。その後は毎月1回ずつ続けていく考えだ。
2人は6月の衆院選で現職の自民党候補を破り初当選した。異例の集会を企画したのは、強い地盤を持つ自民党の元職2人が返り咲きを狙っているため。鎌田議員は「自民党の選挙手法との違いをはっきりさせ、有権者の理解と支持を得たい」と話す。
「仙台二人会ききたいクラブ」と銘打ち月1回、区内のコミュニティーセンターで、土、日曜日の夕方に合同で開く。1時間半〜2時間程度を予定しており、入場は無料(お茶代100円)。今野議員は「政治家がこの種の会を開くのは前代未聞。動員なしで果たして何人来てもらえるか分からないが、ニュースを見てぶつぶつ言っていることを気軽に話してもらえれば」としている。
一方、参院選候補者選考に各支部で支持者の意見を聞くなど改革を進める自民党の若手県議は「後援会活動としては参考になるが、政治家は自分の考えを主張し有権者から結果を求められるもの。1年間継続できたら大したものだ」と話し、お手並み拝見といったところ。
【内藤 陽】