毎日−2000年(12年)10月09日(月)
社会 |
−弘前の市民マラソン 伴走者と交代−
シドニー五輪女子マラソンで金メダルに輝いた高橋尚子選手(28)が八日、青森県弘前市の市民マラソン「NEWあっぷるマラソン」に参加した。
高橋選手は、中学生約110人が参加した「3`レース」にゲストとして出場。当初は走る予定がなかった小出義雄監督も飛び入り参如し、師弟は、周囲の中学生選手のペースに合わせて、時折手を振りながらゆっくりとコースを走った。
ゴール後、日の不自由な川島幸仁君(13)(同県立盲学校)が力走する姿に気づいた高橋選手は駆け寄って伴走者と交代し、一緒にゴールインする一幕もあった。
川島君は高橋選手に「あと30bです。頑張れ」などと励まされたといい、「とても良い思い出になった」と笑顔で話していた。
沿道には5000人以上の市民が詰めかけ、高橋選手は「多くの人が来てくれてうれしい。すごくうれしく、すごく短い3`でした」と話していた。