河北新報−2000年(平成12年)10月07日(土)
走る・投げるなどの子どもの体力・運動能力は20年前から10年前までほぼ横ばい傾向だったが、この10年間で大きくダウンしたことが6日、文部省の1999年度(平成11年)の調査で分かった。
一方、35〜59歳の成人の運動能力は、持久力が低下しているものの敏捷性や握力などはここ数年、向上する傾向にある。
いっぽのコメント 「健全な肉体に宿る健全な精神」と言う言葉があるように、体力低下は単に“体力”の問題に留まらない。体力がなければ飽きやすもなるし、継続性も持てるはずもない。「短絡的だ」と言われる原因の1つがここにもあるような気がする。「オリンピック選手並に」とは言わない。体力をつけることをもっと重要視した方が良いと思う。 保育所・幼稚園・学校への送り迎えや近くへの買い物には車は使わず歩くだけでも違ってくるはずだ。歩けば今まで見えなかったもの、気が付かなかったことも見えてくる。他人との関わり方も教えられる。 大事な時期に、大事なことを教えなかった“ツケ”は、単に体力の低下だけで済んでいないような気がする。 |