食物アナフィラキシー

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目 次

第1章 食物アナフィラキシーについて

1 はじめに
2 アレルギー性疾患について
 (1)アレルギー性疾患のとらえ方についてPart-1
 (2)抗原について
 (3)生活環境と素因について
 (4)アレルギー反応のしくみについて
 (5)アレルギー性疾患のとらえ方についてPart-2
 (6)アレルギー性疾患のとらえ方についてPart-3 アレルギーマーチ
3 アナフィラキシーについて
4 アナフィラキシー様反応について
5 食物アレルギーについて
 (1)食物アレルギーの現状についてPart-1社会的認知
 (2)食物アレルギーの現状についてPart-2悪化とその背景
 (3)食物アレルギーと油脂について
 (4)食物アレルギーの治療と予防について
6 食物アナフィラキシーについて
 (1)食物アナフィラキシーの症状
 (2)患者、患者家族、養育者から見た食物アナフィラキシーの症状
 (3)食物アナフィラキシーを疑ったなら
 (4)食物アナフィラキシーの診断について
 (5)食物負荷試験について
 (6)食物アナフィラキシーの治療についてPart-1対症療法
 (7)食物アナフィラキシーの治療についてPart-2中和療法
 (8)食物アナフィラキシーの治療が軌道に乗った後の陥穽
 (9)食物アナフィラキシーと予防接種について

第2章 もはや特殊ではない アナフィラキシーの実態

1 10代に多い重症例−臨床現場からの報告
 (1)アナフィラキシー106人の入院症例 多い20歳までの成長期と40歳以上
 (2)アレルギー外来109人の症例−10代に多い重症例・中には死亡例も
 (3)原因物質は成長に従い、卵・牛乳から小麦へ、運動誘発性は小麦が圧倒的
2 患者の数だけ症状が……起こり方と起こしやすい状況
 (1)アナフィラキシーの記録を
 (2)起こり方と起こしやすい状況
    @離乳食時期 Aアレルギーと知らずに B生活環境の変化と周囲の無理解の中で C除去食の解除中 
    D食後の運動 E疲れ・寝不足など F季節 G腸内細菌の乱れ H薬剤投与 Iアルコール・健康ドリンク
    Jアレルギーとわかっていたのに
3 要注意! 中学・高校の入学時期
 (1)精神的自立時期を襲うアナフィラキシー
 (2)アナフィラキシーによる死亡例
 (3)悪条件の重なり、疲労・花粉症・チョコアレルギー・細菌感染・化学物質
  〈かこみ〉アナフィラキシーを起こした子を持つ母の立場から
4 こんなところにも原因が
 (1)ヒトのからだを傷つける化学物質が含まれているもの
 (2)過剰に食べること・ヒトの食性に合わないもの
 (3)十分消化されていないもの
 (4)大量に接触しつづけたり、食べつづけたり、吸い込みつづけたもの
 (5)入浴で体温が上がったとき
 (6)油脂の食べすぎ、食品添加物、環境ホルモン物質
 (7)「アレルギーはよくなったんだ」と思う年頃こそ要注意
 (8)食物アレルギーが重なって
 (9)アナフィラキシーを起こす原因となる食べもの・虫刺され
 (10)接触性の食物アレルギーにも気を付けて
   @アレルギーを起こすものは家に置かない A調理中に使ったお米のお醤油のしぶきを浴びて
   B小麦粘土による接触性皮膚炎 Cそのほかの接触性皮膚炎 D皮膚から侵入した原因物質でアナフィラキシー
 (11)吸入性の食物アレルギー
 (12)環境アレルギー物質の特徴
   @ダニ・ダニの死骸のかけら・ダニのフン Aペットの毛やフケ・屎尿 Bカビ Cイネ科花粉 Dスギ花粉
   Eヒノキ花粉 Fキク科花粉
 (13)生活環境中のアレルギー対策
   @寝具に掃除機をかけよう Aソバがら枕は注意 B衣替えの注意 C花粉の対策
5 健康をつくる「食べ方」とヒトの成長
 (1)0歳・離乳食−母乳から「ヒトの食べもの」へ
 (2)1歳以降の食事確率の道筋
   @素材そのものの味を(2歳くらいまで) A大人と同じ、でも除去はきちんと(乳児の歯並びが完成した後)
   B抵抗力はついてくるが要注意、給食は内容をよく見て(6歳から13歳まで)
   C本人に任せる段階、親と相談できる関係がたいせつ(13歳以降) D健康な食生活を自分で創り出す(成人)
   E人の成長=ヒトとしての食べ方を育んでいくこと

第3章 暮らしの中での対策 幼児期のアナフィラキシー、ここに注意

1 生まれる前も生まれた後も母親・家族の食生活が決め手
2 あらゆる場所で事故を予測する気配りを
3 少しよくなってもアレルゲン食物には要注意
4 薬物への対応
資料 保育所・幼稚園の先生方へ
〈かこみ〉保育所・幼稚園の入園時には細やかな気配りを

第4章 最も微妙な時期−学校生活をどう過ごすか(小・中・高校時代)

1 学齢期、アレルギーを持ちながらも安心して育っていける教育の場を
2 入学・進学のとき
 (1)「どこに入学させればよいのか」−弁当持参ができる学校、できない学校
 (2)とりあえず学校に足を運んでみよう(入学2年前)
 (3)こんなにある誤解−生半可な誤解はアレルゲンより恐ろしい
 (4)間引き食では間に合わない、1人で100食分を調理
 (5)入学直前、受け入れ学校側との綿密な打ち合わせを−診断書、主治医同伴など
 (6)教科の先生方とも打ち合わせ−対応マニュアルを活用
 (7)入学にあたって準備したいもの
 (8)入学後−お便り帳・食器の借用・遠足への動向
3 最大の問題「学校給食」をどうするか
 (1)『学校給食指導の手引き』を見てみると……
 (2)微量で反応、しかも個別的な条件で
 (3)学校給食、こんな不安が……
 (4)何よりも安全を確保したい
 (5)「食べる自由」と「食べない自由」を認め合って
 (6)給食のときの臭いは大丈夫?
 (7)「自分は食べられないけれど給食係はやりたい」
 (8)隣りの席の子が牛乳をこぼした!! さて、どうしましょう?
4 移動教室・修学旅行−宿泊をともなう学校行事をどうするか
 (1)学校の動きも見ながら早目に準備行動を起こす
 (2)先生との交渉−粘り強くお願いする
 (3)食事持参を認めてもらうまで
 (4)こんな風に準備しました−わかりやすくこれなら大丈夫というものを
   @食事−宅配便で前日に届ける A薬や器具−服用一覧や事前の訓練を
   B寝具−ソバがら枕に注意、ドクターヌーブなど C救急対応策−現地の病院下調べ・診断書・対応マニュアル
   D事前の現地調査と先生への報告 Eわかりやすくこれなら大丈夫という準備を F帰宅後、お礼状を
5 こんなこともある学校生活
 (1)一年生は大変だ! 学校の施設や備品にも気を配って
 (2)五月病のあとに運動会、春も秋も運動会は疲れの頂点!!
 (3)夏の前にはプール対策
 (4)休み前後の大掃除、ワックスがけも要注意
 (5)夏休み中の建物の燻蒸消毒
 (6)トイレの消毒剤
 (7)学芸会でアレルギー悪化
 (8)避難訓練、消化訓練はどう参加する?
 (9)教科別の対応
   @生活科って何をするの? A理科の実験授業 B図工、美術、技術科の授業など
   C家庭科の調理実習授業はさて、どうしよう D体育の授業はいろいろあるよ E給食後の体育の授業でアナフィラキシー
 (10)社会科見学や遠足などの校外授業
 (11)登校・下校時に気をつけたいこと
 (12)事故に遭って病院で治療、さてどうする?
 (13)ふだんから準備しておきたいこと
 (14)日常生活の中で地域の協力体制を
 〈かこみ@〉抗菌素材も心配ね
 〈かこみA〉ちょっと嬉しい話
 〈かこみB〉「僕はこうやって乗り切った」経験者D君(中一)の話
 〈かこみC〉意外な落とし穴、ランドセルの牛革でアトピー悪化
 〈かこみD〉ゴムアレルギーなら手術はどうなる?! コンドームは付けられない!?
 〈かこみE〉薬に併用に注意、二種の薬で中毒症状
 〈かこみF〉ちょっと困った、クラスメートにかまれた
 〈かこみG〉学校以外の場面での、困った、困った!!
6 校内のアレルギー対策−養護教諭の立場から
 (1)増えてきたアレルギー疾患と校内の健康支援システム
 (2)個別の健康情報を集める工夫と校内全体での共通理解を得る努力
 (3)昼食後の体育授業で7人が「運動〈誘発性〉アレルギー」に
 (4)修学旅行・校外指導・部活動などでの対応
 (5)生物の授業でのブタクサ(イヌクサ)アレルギーの経験
 (6)アレルギー情報の集積を
 〈メッセージ〉「大人になっていくあなたたちへ」

第5章 成人以降に初めて発症することも

1 アレルギー既往のある人
2 疲労など複合要因が重なって
   @疲労、アニサキスの入ったサンマのすり身で A胃の手術と腸管吸収の変化による発症
3 子どもから大人へ

第6章 食物アナフィラキシー発作への対応

 (1)はじめに
 (2)患者さん本人による対応
 (3)養育者による対応
 (4)救急蘇生
 (5)携帯グッズ
 (6)エピペン(エピネフリン自己注射器)

第7章 アレルギーと共存する社会へ

 (1)食物アナフィラキシーを取り巻く医療課題
   @患者実態調査 A食品・医療品の成分表示 B小児科医療の明日
 (2)阪神大震災の経験から
 (3)便利さ、快適さよりも心身の健康を−アレルギー患者の投げかけるもの

おわりに−免疫の複雑系の時代に向けて科学する心を
資料
アナフィラキシーを理解するための参考文献

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